これまでの4年間で実現できたこと

ササハタハツ本町

渋谷の「水道道路まちづくり構想」を都区連携で推進へ!!

小池百合子都知事と長谷部健 渋谷区長と龍円あいりの公開政策会議

私が主催する「第三回東京・渋谷ミライ会議」小池百合子都知事と、渋谷区長の長谷部健さんが参加くださいました。このメンバーで東京や渋谷の未来について語れるなんて、すごく贅沢で、ありがたいことです!緊張しましたが、無事に終わりました。

渋谷区の笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地区のまちづくりを「水道道路」から

龍円あいりから提案したのが、笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地区をつなぐ「水道道路」を歩くと楽しいシブヤ愛に溢れるまちづくりをする話です。

こちらは上空から見たこの地域です。新宿副都心から西にまっすぐ伸びているのが水道道路です。

甲州街道が並行して走っています。(甲州街道の上には中央高速)

甲州街道は「移動や物流」の大動脈となっていて、これまでの水道道路は渋滞の迂回路となっていました。

その水道道路を「人」を中心に考えた歩いて楽しい道路にしていきたいのです。

 

この地域には、十三号、十号、十号坂、六号、六号坂、不動通り、オペラシティなど下町情緒が溢れる素敵な商店街が多数あります。

その商店街が創り出してきた魅力が、水道道路にまで溢れ出させて、地域を横軸で結びさらにシブヤ愛が育てられたら素敵なのではないかと思うのです。

 

水道道路の現状は「ポテンシャルを活かしきれていない」状態

水道道路って、可能性に溢れているのですが、それが活かせていないという現状にあります。まっすぐで、道路の両サイドにしっかりとした歩道があり、車道には自転車道も設置されています。

しかし、この通りがどことなく活気がなくて暗いイメージにしてしまっているのは、道路の沿道に建ち並ぶ都営住宅の1階部分にあると思います。

 

このように空洞になっていて、ちらほらと自転車が置いてある以外には使用されていないのです。

そのため薄暗〜い通りになってしまっているのです。

 

都営住宅1階のピロティはなぜつくられたのか?

じつはこの政策は4年前に初めて東京都議会議員になった時からの公約として取り組んできました。

「このスペースを明るくしたい。地域コミュニティーのために活用できないか?」と東京都の担当者さんと初めて話した時の返事は衝撃的でした。

「この空洞になっているスペースが、何の目的でつくられたのか東京都の建設当時の記録が残っていない目的がわからないスペースについては、使用することができないというお答えだったのです。

建設したのがかなり前のことなので、当時の記録が残っていないのだそうです。こんな風に1階が空洞になっている都営住宅は、都内でも水道道路にしかないそうです。「何のためのスペース」なのか当初の目的が不明のまま、「他の目的」のために使えないというのでした。

 

その後、2年くらい経って、なんと東京都のご努力で「このスペースが何のために建設されたのか」が判明しました!!

当時は車の排気ガスがひどい時代だったそうです。だから水道道路という車が往来する大きな通りに面しているため、1階部分は排ガス対策として住宅にしなかったのだそうです。

目的が判明したため、いよいよこのスペースを活用することが考えられる状況になりました。

(なお、1階が吹き抜けのため、耐震強度が足りないのではないか心配されるお声を頂いておりますが、現在は耐震強度を補強する工事が終わっております)

 

水道道路の都営住宅のピロティをコミュニティースペースに使用可能に

 

そこで2020年の都議会本会議の第一定例会で、水道道路の都営住宅の1階部分をコミュニティースペースとして利用するべきとの質問をしました。

東京都からは、渋谷区が行政としてコミュニティースペースを設置するのであれば、このスペースを提供できるとの答弁がありました。

このスペースは1.5キロに渡って建ち並ぶほぼ全ての都営住宅の1階にあります。ここを地域のために活用できるようになれば、可能性がたくさんあります。

 

異なる年代が交流できる場所、コワーキングスペース、常設の子ども食堂、10代の居場所、歩いている人たちが少し休める場所などなど、可能性は広がります。これから都営住宅の住民、地域住民の皆様とこういったスペースの活用について話し合いを進めます。

 

都営住宅+福祉

都営住宅に住んでおられる方々は高齢化が進んでおります。

シニアの方々のためにエレベーターを設置できないものか東京都に何度も問い合わして来ました。残念ながらエレベーターを設置する工事をしようとすると、現在の建築基準法に適合しないため「エレベーターを追加する」という工事は不可能だそうです。エレベーターを設定するには「建て替え」をする必要があるそうです。都内にはもっと古い都営住宅も数多く、水道道路沿道の都営住宅についてはまだ建て替えの時期に達していないとのことでした。また耐震強度の補強工事をしてしまったこともあり、しばらくは建て替えの計画は「ない」とのことでした。

エレベーターというハード面での解決ができないのであれば、ソフト面で解決していくことが必要になります。

都営住宅の1階部分には「空き店舗」となっているところも少なくありません。そこに介護施設等の福祉事業所を誘致していくことも進められないか考えています。渋谷区は家賃も高いですから、福祉事業所が参入しにくい土地柄でもあります。そこで都営住宅の空き店舗などを活用していくことで、都営住宅の住人の方々に長く安心して暮らしていただけるサポートになるのではないかと考えています。もちろん地域住民の方々にとっても介護や福祉サービスが増えていくことは、長年住んで地域で長く暮らしていただける支援になるのではないかと思います。

今後は「都営住宅」+「福祉」を本格的に進めていきたいと考えています。

 

龍円あいりの水道道路まちづくり構想

都営住宅1階のスペースを有効活用することで、水道道路のまちづくりを進めていきたいと思っています。

縦軸の商店街の活気を、横軸の水道道路は人と人をつないでいくことで、街全体に広げていけると思っています。

また水道道路ならではのアートやカルチャーも育てることで、さらに「シブヤ愛」溢れる街になっていくのではないでしょうか。

そのためには東京都と渋谷区の連携がより一層強固なものにしていかないとなりません。

水道道路は都道で、都営住宅は東京都の公営住宅ですから、どうしても東京都が主導することになります。

しかし東京都としては、他の地域の政策とのバランスも取る必要があることから、なかなか進みにくいという現状です。

そこで連携を強化しながら、まちづくりを渋谷区が主導できるようにすることも重要です。

 

小池都知事と長谷部区長との公開政策会議で提案をしました

小池都知事と長谷部健区長が参加してくださった「東京・渋谷ミライ会議」では、上で書いたようなことをプレゼンテーションしてから。以下のようなことを提案しました。

今後、水道道路を区道にするとか、都営住宅を渋谷区に移管して区営住宅することで、渋谷区が柔軟にまちづくりを進め、住んでいる人たちの生活もより豊かにしていけるはず!!検討しませんか?

 

(小池都知事)「勉強会」やりましょう

渋谷区は先進的で革新的なまちづくりをしながらも、地域住民とのコミュニケーションが上手!渋谷ならではのまちづくりを推進してほしいと思う。まずは都営住宅を渋谷区に移管することなどについて、東京都と渋谷区での「勉強会」を立ち上げませんか?

 

(長谷部区長)「ぜひビジョンを共有したい」

ぜひまちづくりのビジョンを東京都と渋谷区で共有するためにも勉強会を立ち上げたい。都営住宅に関しては福祉という観点から、よりニーズにあった新しい公営住宅のあり方を探りたい。また区道になれば、まちづくりがより進められると思うので、ぜひそこは龍円さんに進めてもらいたい。

東京都と渋谷区の水道道路沿道のまちづくり「勉強会」を創設へ

小池都知事からのご提案で、この地域のまちづくりに関して東京都と渋谷区の勉強会が立ち上がることになりそうです。東京都と渋谷区が連携してよりよいまちづくりをしていけるように、私としても引き続き取り組んでいきます。

水道道路沿道のまちづくりはいろんな要素がある

水道道路のまちづくりは、都営住宅だけではなくて、そのほかにもたくさんの要素があります。

沿道に9ヶ所ある公園のクオリティを上げていくこともあると思います。

現在は特にビジョンがない、なんとなくの公園が多いので、地域ニーズにあった公園づくりも進められたらと思います。

 

歩きやすさを向上していくためにはバリアフリーについても、取り組みが必要です。自転車置き場や、最新のモビリティをシェアリングで活用できるようにするのも良いかもしれません。

また現在は無機質な都営住宅ですが、そこを子どもたちによるアートで彩りを加えるなども良いかもしれません。

何れにしても、地域の皆様と今後もたくさんの機会を通じてお話を重ねて、まちづくりを進めていけたらと思います。

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