小池百合子都知事に代々木公園の実情とライブサイトについてお伝えしました
5月29日に私が主催する「東京・渋谷ミライ会議」に、小池百合子東京都知事がオンライン参加してくださいました。パブリックビューイング「東京2020ライブサイト」について話しました。
この件についてはこれまで、龍円あいりのブログでも報告してまいりました。
5月25日:都立代々木公園にライブサイト設置するために樹木を剪定する問題の現状ー意識調査アンケート開始https://go2senkyo.com/seijika/165092/posts/245051
5月27日代々木公園の樹木剪定の状況ー東京2020ライブサイトの現状の運営方針ーアンケートは5月28日までhttps://go2senkyo.com/seijika/165092/posts/245819
5月28日代々木公園パブリックビューイングの見直し方針ー10万人の署名と要望を承りましたhttps://go2senkyo.com/seijika/165092/posts/246561
これらを受けて、5月29日に実施したオンライン政策議論イベントで、都知事げ現状を報告し、ライブサイトについて計画を進めるなら都民や区民に受け入れてもらえるよう説明をすること、そしてできれば実情に沿って規模の縮小またはライブサイトを中止することも考えてほしい旨をお伝えしました。
<龍円>渋谷区は東京2020大会の会場や練習場もあり、千駄ヶ谷に隣接するかたちで「新国立競技場」もありますため、オリパラ大会への道のりを街の皆さんも肌身で感じながらここまできました。そして今、地元の方々の大きな関心事となっているのが、代々木公園での東京2020ライブサイトがどうなるかということです。ライブサイトが設置される中央広場は、3月からは「集まらないで」ということで封鎖されてきた場所なのです。そのため広場以外のスペースに人が溢れてしまって、平常時以上に密になってしまっておりました。飲酒して騒ぐ大人数のグループの隣で、子どもたちがダンゴムシ探したりしているような状況で、地元の方々としてはかなりの辛抱をしてきたという印象があります。そこに今度は人を集める施設としてライブサイトの設置が始まるとのことで、受け入れられない、理解できない、説明していただきたいというお声や、外部から人がより多く来ることで感染してしまうのではないかという不安のお声をたくさんいただいております。ライブサイトの人数制限するのだったら、中央広場の外は密になっている現状から、予算も規模も縮小したステージのあるB地区にしてといった声も聞かれています。ライブサイトというと、本来は笑顔や感動があふれ、みんなから祝福されるような場所だと思うのですが、今のままだと、周辺住民にとっては「怖い」「不安」と拒絶感を感じる施設になってしまいそうで、なかなか理解をいただくことが難しいかなという状況になっております。刻々と変わっていくコロナの状況に日々対応をしていくという非常に負荷の高い舵取りを都知事はなさっていると思いますし、7月にどのような状況になっているのか確実なことが見えない中で大変恐縮ではあるのですが、代々木公園のパブリックビューイングについても、都民や区民の方々に丁寧に説明をしていただいたり、または都民や区民と対話するような機会を設けていただいたり、さらなる規模縮小、場所を変える、状況に応じてライブサイトを中止することも議題にして柔軟に対応していただけないでしょうか?
小池都知事はこの件について非常に真剣に話を聞いてくださいました。その上でこのようなお返事がありました。
ライブサイトは、大会の感動と興奮を共有できるとともに、東京の魅力や文化の発信を行う重要な場となる。安全安心に開催できるように、専門家の意見を聞きながら計画の大幅な見直しを行いました。人流抑制の対策についても、より安全なものとなるよう、内容や取り組みを検討します。今後、必要に応じて、関係者や地元の方々に丁寧に説明をするよう指示をしています。龍円さんのように、都民の皆様の声を、しっかり受け止めて聞く姿勢を貫いている都議会議員がいることは、大変心強い。
小池都知事サイド、東京都にアンケート結果を共有しました
パブリックビューイングに関するアンケート調査にご協力くださったみなさまあがとうございました。わずか3日間で約1000人にお答えいただきました。一つ一つのご意見をすべて丁寧に読ませていただいております。またそれらを東京都の担当者と、小池都知事サイドにも情報共有させていただきました。アンケート結果は最後に記載します。
代々木公園パブリックビューイングを「ワクチン接種会場」に転用
代々木公園の「東京2020ライブサイト」について、6月1日都議会本会議の所信表明演説で、小池都知事から「ワクチン接種会場として転用する」との話がありました。
小池都知事が自ら判断し決断したとのことです。皆様のアンケートのお声が都知事の決断を後押ししたと思います。
(東京・渋谷ミライ会議のアーカイブです)
ライブサイトを中止してワクチン接種会場に使用されることに
●管轄する部署が3つに増え、横の連携が重要に
代々木公園の管理は建設局、ライブサイト運営はオリンピック・パラリンピック準備局ですが、ワクチン接種は福祉保健局となります。縦割り行政の中で連携は苦手分野な東京都ですが、この件に関しては横で連携して臨機応変に対応を進める必要があることになりました。複合的に様々なことに対応していくこともあり、横の連携をしっかりしていく必要がありそうです。
●7月から警察消防関係者のワクチン2回目接種会場に
東京都では6月8日から6月30日に「東京都築地ワクチン接種センター」を設置して、1日5000人規模でワクチン接種をする予定です。対象者は警察と消防の関係者です。7月に入ると築地は東京2020大会の車両等が使用するため、ワクチン接種会場としては使えません。そこで2回目のワクチン接種会場として、代々木公園のライブサイト会場を使用するという発表がありました。
●オリンピックパラリンピック期間中はライブサイトとしては使用しない
ワクチン接種会場として使用するということなので、オリンピック期間中はライブサイトは開催しないということです。「人を集める場所」として使用しないことはわかりました。
ライブサイト中止が決定した直後の代々木公園を視察してきた報告動画です。
●引き続き、中央の芝生広場は封鎖が続く。現状の問題も続く。
ただワクチン接種会場とするため、引き続き中央の芝生広場の封鎖は続きます。現在すでに問題となっている、周辺部分に人が集まって密になっていることや、飲酒等で騒ぐ人たちと、子どもや地元の利用者が混在していて、治安が悪化しているという状況は続くことになると思うので、しっかりと今後も対策に取り組みます。
●緊急事態宣言が解除される6月20日以降は中央芝生広場以外の封鎖地区は解除されていく
ライブサイトの工事は、ワクチン接種会場用に設計を変えて6月1日に予定通りスタートしたそうです。
●8月以降について、引き続き検討を続ける必要あり
上の動画でもお話ししている通り、ワクチン接種会場として代々木公園がふさわしいのかどうか、医師らから疑問の声をいただいております。東京都と意見交換を続けるとともに、都民や地元の方々のお話も伺っていきたいと思っております。
パブリックビューイング建設がドッグラン利用に影響を及ぼしている
代々木公園の感染防止対策やパブリックビューイングに関する取組や情報をこちらのブログでお伝えしてまいりました。そんな中パブリックビューイング(7月中はワクチン接種会場)の建設が始まったことによって、ドッグラン利用者の方々から「迷惑をしている」ということなので、お話を伺いました。
さっそくドッグランに行ってみると、こんな感じでした。
ライブサイト建設のための「白い壁」がドッグランを囲うように立っています。これはパブリックビューイングに出演する有名人の控え室となるコンテナがドッグランの裏にあるため、目隠し用だとのことです。
ドッグラン利用者から伺ったお話
●暑い季節は、犬と散歩できる場所が限られる。アスファルトが熱くなりすぎるため、代々木公園に車で来て犬を散歩させるかたも多い。
●現状では、代々木公園内のほとんどの地域が封鎖されており、歩行者・ランナー・自転車がいつも以上に多いため、犬と安全に公園内を散歩するのが難しいことも多い。
●そこでドッグランが安全に遊べる場所としていつも以上に貴重になっている。
●しかし白い壁が設置されてから、風が吹き抜けていかなくなってしまった。走り回る犬たちにとって、暑くなりすぎてしまう。
ドッグランを常に安全に利用できるよう環境を保つことは重要です。
また、パブリックビューイングとは別に、ドッグラン内の砂が流れてしまって、犬の足を痛める原因となる石や根っこがむき出しになり、穴が陥没したり、土の下のシートが出てきてしまうなどの問題も起きているようです。
昨年、東京都と話し合いまして、砂入れ作業をしたのですが、犬が走り回るのと、雨が降ると砂が流れてしまうようです。定期的なメンテナンスが必要だと痛感しました。こちらはすぐに動いて、新たに砂入れを実現したところです。
先に述べました通り、白い壁は不要なものです。一刻でも早く取り去るように東京都に求めています。
動物との共生社会のために、わんちゃんとも過ごしやす公園づくりを進めます。
東京2020ライブサイト意識調査アンケート結果
5月25日から28日までの3日間で974人が回答してくださいました。ご協力ありがとうございました。
Q. 代々木公園の「東京2020ライブサイト」について、ご自分の意見に近いものを教えてください。
回答してくださった方は私のSNS等でつながりのある方も多いので、自由記述の欄を拝読すると地元渋谷区のお声も多くいただきました。一方で答えてくださっている方がすべて都民であるかどうかは確認ができないですが、多くの方のお声には間違いありません。
このアンケートを実施した時点では今日の動きはまだなかったので、5月25-18日時点での意見とはなりますが、ライブサイト実施に関して理解を得られているとは決して言える状況ではなかったと思います。
Q. 東京都は、代々木公園に設置する東京2020ライブサイトについて、都民に説明をするべきだと思いますか?説明するべきだと考える方は、どのような手法が最もふさわしいと考えますか?
この結果からも、まずは説明をすること、そして意見交換ができることをしていく必要があると考えております。説明なしで理解を得られるということはまず考えられません。本日の東京都の発表についても、今後、まずは説明する機会をつくることを東京都にあらためて要望させていただきました。
自由記述欄では、ライブサイトについて582件、剪定作業について547件のコメントをいただきました。すべてを拝読しております。あまりにコメントが多く、すべてをここで共有することができませんが、説得力があり重みがあるご意見が多くあり、ハイライトを引きながらまとめております。個人情報等に配慮しながら今後共有できるようにしていきたいと考えております。